短期の旅行であればクレジットカードを使用する金額もそれほど多くはないので、為替レートの変動や手数料の影響は誤差の範囲ですませられますが、 滞在期間が長くなればなるほど使う金額も多くなり、為替レートの変動の影響を無視できなくなります。 私の場合は会社からの給料が現地の銀行口座に現地通貨で振り込まれるので、 そうなるとますます現地通貨決済のクレジットカードが必要となります。また、たとえ給料が日本の口座に円で振り込まれる場合であったとしても、 2008年のように急激な円高かつ為替変動が激しいときには、円高のときを見計らって日本の口座から現地口座に送金しておき、普段は現地通貨決済のカード を使うようにするとかなりお得です。
また、米国はカード社会です。ほとんどの場所でカードを使用することができます。 数十ドル以下の小額ならともかく、100ドル程度以上のものを現金で買う人はほとんど見かけません。 カードか小切手を使うのが一般的です。 実際、アメリカ国内では100ドル札はほとんど流通していません。ATMでも最高紙幣は20ドル札です。 50ドル札や100ドル札をお店で使おうとすると、怪訝な目で観察され紙幣を透かしてみたりして入念に確認されます。 それだけ偽札が多いんでしょうね。
とは言っても、滞在先がアメリカの場合、簡単にはクレジットカードを作ることができません。クレジットヒストリーつまり信用履歴が無いからです。 クレジットヒストリーは、ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)を取得した上で、公共料金などの契約時にSSNを登録し、 毎月の支払いを遅滞無く行うなどすることによって構築されていくそうです。従って、渡米直後ではクレジットヒストリーがまるで無いのでカードを作れないのです。
ではどうするか。クレジットヒストリーがまだ構築されていない渡米直後から現地通貨決済のカードを作成するためにいくつか方法があります。
現地通貨決済カードを作る方法
- 1.現地銀行口座のデビットカードを作成する
- クレジットカードでは無くデビットカードなので、使う度に銀行口座から使用金額が引き落とされていきます。 使い方はクレジットカードとほぼ同じなので、特に違和感は無いと思います。当然のことながら銀行口座にお金が入っていないといけません。 アメリカの人はこの銀行口座のデビットカードを使っている人が多いように思います。
- 2.日本の審査基準で現地通貨決済のカードを作ることができるサービスを利用する
- クレジットカードは、月の使用金額を期日までにまとめてカード会社に支払うことになります。
上記で現地通貨決済のカードが作れますが、日本のカードも解約しないで1枚は持っていた方が良いと思います。 渡米直後、現地通貨決済のカードが手に入るまでに時間がかかることと、カード読み取り機で読めないなどのトラブル時に もう一枚予備のカードを持っていた方が何かと便利だと思います。また、滞在国から別の通貨の国に旅行したときなどは、 為替レートによって使い分けるということもできます。 私はクレジットカードを特典により使い分けたりしているので何枚か所有していますが、基本的には JALカード TOP&ClubQ を使ってマイルを貯めています。
銀行口座のデビットカードについては生活の立ち上げの銀行口座の開設で説明するとして、 ここでは、日本の審査基準で現地通貨決済のカードを作成できるサービスをいくつか紹介しようと思います。アメリカドル決済のカードを掲載していますが、 それぞれ別の国の通貨のカードもあるようです。
JALファミリークラブ・プレミオカード
基本情報
ホームページ | : | http://www.premio.com/index.html |
対象者 | : | 米国在住(予定)のJALファミリークラブ会員 |
カード種別 | : | Masterカード |
年会費 | : | US70ドル(家族会員カードの追加発行は無料) |
マイル特典 | : | US1ドルにつき1マイル(JAL) |
JALファミリークラブ会員以外の方のために、年会費無料の普通のプレミオカードもあります。ただし、こちらにはマイル特典はありません。
私はJALファミリークラブに入会しているので、JALのマイルが貯められるJALファミリークラブ・プレミオカードを申し込みました。 初回利用時にボーナスマイルがもらえたり、JALファミリークラブに同時に申し込むとJALファミリークラブの年会費が無料になるサービスがあります。 また、その他にもプレミオカーライフサポートや個人自動車保険などといったサービスがあります。これらは日本語でサービスを受けられるので便利です。 私は、プレミオカーライフサポートには加入しましたが、自動車保険はJALファミリークラブの方で加入しました。ただし、カーライフサポートについては、 AAAに加入すると、各地のホテルやモーテルの代金が割引されるので、頻繁に旅行されるのであればAAAでも良いかと思います。 自動車救援サービス(カーライフサポート)についてはこちら。
ヨーロッパ(イギリス、ドイツ、オランダ、スペイン、スイス)への留学の方は、 JALファミリークラブ・JCBカードがあります。
JALファミリークラブ・プレミオカードのサービスは終了し、JAL USAカードというのが出来ていました。下記参照。
プレミオカード自体は存続しています。http://www.premio.com/index.html
JAL USA CARD
基本情報
ホームページ | : | http://www.jalusacard.com/jp/ |
対象者 | : | 米国在住(予定)(JALファミリークラブ会員でなくともよい) |
カード種別 | : | Masterカード |
年会費 | : | 年会費20ドル(Basicコース)+アップグレードフィー50ドル(Premiumコース) |
マイル特典 | : | US1ドル1マイル(Premiumコース)またはUS2ドル1マイル(Basicコース) |
私が留学している間にはなく、上記のJALファミリークラブ・プレミオカードからJAL USA CARDに移行されたようです。 JALのマイルを貯めるのであれば、JAL USA CARDが良いと思います。入会後の初回国際線ボーナスマイル5,000マイルに加え、ご搭乗ごとに区間マイルの10%も積算されます。
また、その他にもカーライフサポートやパーソナルケアなどといったサービスがあります。これらは日本語でサービスを受けられるので便利だと思います。 私は、プレミオカーライフサポートに加入しましたが、自動車保険はJALファミリークラブの方で加入しました。ただし、カーライフサポートについては、 AAAに加入すると、各地のホテルやモーテルの代金が割引されるので、頻繁に旅行されるのであればAAAでも良いかと思います。 自動車救援サービス(カーライフサポート)についてはこちら。
台湾、香港、中国へ赴任される方のための現地通貨建てのカードもあるようです。詳しくはJALファミリークラブのページにて。
ANAカードUSA
基本情報
ホームページ | : | http://www.anacardusa.com/ |
対象者 | : | 米国在住(予定)のANAマイレージクラブ会員 |
カード種別 | : | VISAカード |
年会費 | : | US70ドル(家族会員は無料、カード発行手数料10ドル/人) |
マイル特典 | : | US1ドルにつき1マイル(ANA) |
ほとんどサービス内容はJALファミリークラブプレミオカードと同様だと思われます。こちらもオプションでカーライフサポートや個人自動車保険の紹介などのサービスが 受けられます。こちらも私の友人はANAをメインで使用しているので、ANAカードUSAと年会費無料のプレミオカード の両方申し込み、ANAカードをメイン、プレミオカードをサブとして使っています。それもありかなと。
その他の通貨のカード
ANAカード香港 | : | http://www.anacardhongkong.com/index.htm |
ANAカード中国 | : | http://www.anacardchina.com/ |